暖機運転は車に良くない!?正しい暖機運転のやり方を解説!

メンテナンス

皆さんは暖機運転をしていますか?

そもそも暖機運転とは?

自動車における暖機運転とは、エンジンをかけてすぐに走り始めるのではなく一定時間停車している状態でエンジンを温めることを言います。
エンジン始動直後は、各部品やエンジンオイルが冷えているため、すぐに走り出すと十分に性能を発揮できないことや、負荷がかかってしまうという事象が発生してしまいます。
そのようなことを事前に防ぐためにも暖機運転は大切なのです。
昔の車は暖機運転が必須と言っても良いほど必要だったわけですが、最近の車にも暖機運転は必要なのでしょうか?

もちろんやったほうがいい!

最近の車で暖機運転をするとかえって車に良くない…

面倒くさいからやってない!

などなど、乗り方は人それぞれです。
ただより長く乗り続けられることや少しでもおトクに維持できるならそれに越したことはないですよね!
そこで今回は暖機運転に関する情報を発信していきます。

結論!暖機運転は必要

マフラーから出る排気

必要かどうか結論からお答えしますと、暖機運転は必要です。
キャブレター車や昔の車は暖機運転は、必ずと言いて良いほど必要とされていました。暖機運転をしないとまともに走ることさえ出来ないことがほとんどでした。ですが、現在の車はエンジン始動直後でも、快適に走ることが出来ます。
それなのになぜ暖機運転が必要なのか?
それは車にやさしいからです。
現在の車は性能もよく暖機運転をしなくても問題なく走ることが出来ます。ただ、実際はエンジンに多少なりとも負荷をかけてしまっているのも事実です。
暖機運転をせず、冷え切っているエンジンやその他の部品、エンジンオイル等をいきなり稼働させているわけですので、負荷はかかるし、パフォーマンスも低下してしまいます。
例えるなら、人間が朝起きて、そのまま外出するようなものですね。
予告もなく、いきなり目を覚まして10秒後には家を出ているのと同じ状況を車にもさせてしまっているのですね……
やはり、ウォーミングアップではないけど、一呼吸置いてから動き出したほうが良いのは人間も車も同じです。
少しでも、時間を置いてあげてエンジン温めてあげることはとても大切です。

暖機運転のメリット・デメリット

暖機運転は基本的にメリットが多く見られます。ただ、少なからずデメリットもありますので詳しく見ていきましょう。

メリット

エンジンやその他パーツへの負担を減らし、寿命を伸ばす
暖機運転をすることで、エンジンやその他パーツへの負担を減らし、寿命を伸ばすことが出来ます。
そもそもエンジンはエンジンオイルのおかげで動き続けていられるのです。エンジンオイルが、エンジン内部の金属同士の摩擦を軽減することで、摩耗や焼き付きから部品を守ってくれるのです。
ただ、冷え切っている状態だとそのエンジンオイルの粘度も硬くなっているため、流動性が悪くなりエンジン内部をオイルで保護しづらくなってしまいます。そんな状態から急に走り出してしまうと、エンジンに過大な負荷を与えてしまうことになります。
そのため、事前にエンジンやエンジンオイルを温めておくことで、走り出した時にはエンジンも程よく温まっており、負荷をかけずに走行できます。

燃費が良くなる
エンジンが冷えている状態で走行すると、通常時よりもより多くの燃料を噴射し、使用します。
そのため、事前に温めておくことで走り出した時には、通常の燃料使用量で走行することが出来ます。

デメリット

アイドリングをしている分、ガソリンを消費してしまう
これは、暖機運転は一定時間のアイドリングをすることからどうしても発生してしまう事象です。
ただ、使用するガソリンもごく少量ですので、そこまで気にすることもないと思います。
一般的に1時間のアイドリングで、約0.8Lほどのガソリンを消費すると言われておりますので、暖機運転をするメリットの方が大きいでしょう。

走り始めるまでに時間がかかる
暖機運転をしない場合は、車に乗ってからエンジンをかけて直ぐに発車出来てしまうものの、暖機運転をする場合は少しの間エンジンが温まるのを待たなくてはいけません。
詳細な時間に関しては、車によっても異なりますので後ほど詳しく解説していきますが、車の中でじっと待つのは、地味に面倒くさいですよね……
ただ、それほど多くの時間を有する訳ではなく、たったの数分ですので「車のため」と思ってやってみると良いかもですよ!

暖機運転のやりすぎは逆に良くない!?

暖機運転はすればいいってものでもありません。
旧車やキャブレター車の場合は5分〜10分ほどかけて行いますが、現在の車であれば1分ほどの暖気で十分です。
たまに、5分ほど時間を置く人がいますが、かえって車にダメージを与えてしまっています。
アイドリングを長時間行ってしまうことで、冷えていたオイルが温まってエンジン内部の油圧が下がります。その状態で、アイドリングを続けるとエンジン内部のパーツが金属同士の摩擦を起こし、これが原因でエンジンブローメタルブローになったりします。
ですから、基本的にはエンジン始動後ほんの少しだけ時間を置いて直ぐに出発すると良いですよ!
また、その後の走り方も大事になってきますのでこの後紹介します。

暖機運転よりも重要!?暖気走行とは……

暖機運転はやったほうがいいが、少しで良くてやりすぎは良くないと言いました。でもだからと言って発進後に何も意識しないで運転をしていのかと言われると、答えはNOです。

タコメーター

じゃあどうやって運転すれば良いの?

エンジン始動直後に走行するときは、暖気走行という走り方をすると良いです。停車しながらエンジンを温めるのではなく、走りながらエンジンを温めるということです。
暖機運転を1分ほどにし、その後暖気走行を5〜10分ほど行うのが、1番効率的で車にも良いと考えます。
暖気走行のやり方もいたって簡単で、特に難しいことはありません。
急発進急加速急ブレーキ急ハンドル、いわゆる「急」の付く運転をしてしまうと車にダメージを与えてしまいます。エンジンが温まりきっていない時は尚更です。
難しいことはなく、普通に運転すれば車もエンジンも自然と温まってくるので、「急」の付く運転には気をつけて運転しましょう!
特にエンジンの回転数には気を使い、回転数を上げすぎない運転を心がけると良いですよ!

さいごに

以上で暖機運転に関する解説は終わりになりますが、暖機運転ももちろん大事だが、暖気走行を意識して行うというのがポイントです。
暖機運転にはメリットがありますが、デメリットもあります。
一方、暖気走行にデメリットは無いです。車にも優しく本来の運転スタイルをするのが暖気走行なのです。言ってしまえば当たり前の運転をすれば、暖気走行にもなりますので、やって損はないのです。
ですので、暖機運転と暖気走行を適切に行うと、良いことがたくさんあるのでぜひ試してみてください!
それでは良いカーライフを!

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